名倉亜矢子のブログ

・・・歌って教える毎日のこと
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2012.11.26 Monday

病は気から

11月23日と25日は、北とぴあ国際音楽祭の本公演
「病は気から」の本番でした!

マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)という、
フランスのバロックの作曲家です。

シャルパンティエというと、音大を出た人たちでも、オペラ「ルイーズ」を
書いたギュスターヴ・シャルパンティエ(1860〜1956)しか知らない
人もいたりします。もしくは、アンリ・シャルパンティエというお菓子やさん
の方が有名だったりもしますが(笑)、バロック時代の作曲家としては
とても有名で、声楽仲間では「真夜中のミサ」が有名です。
映画「合唱ができるまで」で一生懸命練習していたのが、「真夜中のミサ」
です。

で、「病は気から」今回は静岡県舞台芸術センターSPACのみなさま
とご一緒させていただき、日本語による演劇がついていたのです。
オペラ全体の演出も、SPACの宮城聡さんが手がけてくださいました。

その演出のおもしろいこと!
オペラ冒頭に、時の王様ルイ14世をたたえる部分があるのですが、
そこはなんと「留医予備校」という、医大を目指す高校生が通う
予備校、という設定になったのです。
たいくつな予備校生活に飽きた女の子が、「こんなだったらいいなぁ」
と思い描いた妄想(?)という設定でしたので、出演者はみんな
高校の制服姿です!ソリストたちだって、大御所も、外国人も、みんな
制服!私もコスプレを楽しみました。さて、この写真、私はどれでしょう〜?



マエストロ寺神戸さんも大活躍でした。セリフつきの演技まであって、
最後は寺神戸さんのセリフで、会場が大爆笑になって、幕!となりました。

そして、SPACの役者さんたちは、ほんとにすばらしかった・・・
どうやって声を出されているのか、みなさんすばらしいお声で、
セリフを覚える早さも半端ではありません。

いつかSPACに舞台を観にいってみたいなぁ〜と思いました!


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2012.11.17 Saturday

バッハ室内合唱団定期

ボイトレに行っている、バッハ室内合唱団の定期「音楽の照らす道vol. 9」でした。

毎年フルの演奏会を行っているみなさん。
今回はインスブルック&ウィーンをフューチャーして、
フックスとシュタートルマイヤーのミサを軸に、モテットも数曲という、
いつもながら意欲的なプログラムでした。

ミサでは、細川先生のオルガンと田中先生のコントラバスのサポートも加わり、
私は細川先生と田中先生といっしょに、カルダーラのオペラのアリアと
カンタータを歌いました。

「オペラのアリア」とはいえ、イタリア古典歌曲集に収録されている
Sebben, crudele や Alma del core です。
歌を勉強する人ならみなさんご存知な有名曲を歌うのは、ちょっと緊張
しましたが、そこは細川先生たちのお力を頼りに、いろいろ装飾を
つけたりしながら演奏しました。
カンタータの「La Rosa」はとってもきれいな曲でした!
国立音大の研究所時代の恩師、佐竹先生がすてきな対訳を作ってくださり、
また終演後は辛口のコメントをたくさんくださいました。
辛口のコメントをくださる方は、だんだん減ってきてしまいましたので
本当にありがたいことです。

バッハ室内合唱団のみなさんの演奏は、いつもとてもすがすがしくて、
温かくて、心がほっこりします。どうやったらこんな個性の合唱団が
育つのだろうと、いつも不思議に思いながら観察しているのですが(笑)
とくに秘密はないようで、指揮の片山先生のお人柄のゆえなのだと
思いました!

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