名倉亜矢子のブログ

・・・歌って教える毎日のこと
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2009.12.16 Wednesday

隅田川・万葉集

 忙しかった先週が終わって、ちょっとほっとしているところです。
先週は、ダンスのコンサートのあと、金曜日と土曜日が東京文化会館小ホールで
千住明のオペラ「隅田川」と「万葉集」の本番でした。

隅田川は3回目の再演で、万葉集はできたてほやほやの作品の初演でした。
いや〜どちらもすばらしかったです。
千住さんは、ご自分の作品を聴いて感動されていました。笑 
でもほんと、ソリスト陣もすばらしかったですし、オケも小編成でしたがすばらしい音色
でしたし、合唱もおかげさまで指揮の大友さんからもお褒めの言葉をいただきました。
関係者各位、お疲れ様でした&ありがとうございました。

そして先日は、講師をしている生涯学習センターのアカペラクラスの発表会も
ありました。みなさんとってもいい演奏をしてくださって、私も大満足でした。
みなさまブラボーでした!!

来週のシャルパンティエが今年の本番納めになりそうです。
いい曲なので、いい演奏会になるといいなと思います。
まだ残席はあるそうです。クリスマスに聴く真夜中のミサは、とってもいいですよ。
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2009.12.14 Monday

desnudo

 火曜日に1公演、水曜日に2公演あったのは、フラメンコダンサー佐藤浩希さん演出による、
鍵田真由美さんとアリ・タベさんのダンスでした。

もともとバッハがお好きな佐藤さんの発案により、金子さんのリュートが入る予定だった
のですが、急遽歌も入ることになり、名倉も参加させていただきました。
はじめは、フラメンコに歌をつけるなんて、ぜったいむり!!!
と思ってどきどきしていましたが、求められたのは中世の楽曲がほとんどでした。
ヒルデガルト、リシャール獅子心王、シャンソン・ド・トワルなどで、普段のままで
歌えたので、ほっとしました。

おそらく、普段と違ったことを一番なさっていたのは、鍵田さんだったのかもしれません。
お恥ずかしながら私はフラメンコの世界をまったく知りませんでしたが、鍵田さんは
日本を代表するフラメンコ舞踏家の一人でいらっしゃるのです。それが靴もはかず、フラメンコの
技術をほとんど使うことなく踊られたのです。

コンテンポラリーダンスのようで、でもはっきり台本があるかのような舞台でした。


それはそれはすばらしい踊りでした。


鍵田さんは、顔の表情はそれほど大きく出さないのです。すべての表現は、身体全体に
ゆだねられているようでした。「楽しい」「悲しい」「つらい」という気持ちが、抑制された
顔の表情を超えて、とてもよく伝わってきました。


そして私にとってもうひとつスペシャルだったのは、パーカッションの大儀見さん。
なにしろかっこいいのですー。いろんなハンドドラムを駆使して、踊りをひっぱって
いきます。すばらしいなぁと思っていましたが、HPを見たら、サルサ界の伝説のバンドを
作った方だったのですね。いやはや・・・・ 普段はご自分のサルサのバンドのほか、
矢沢栄吉のバンド等で演奏なさるそうで、もうご一緒させていただく機会はないだろうなぁ〜〜〜
金子さんは「大儀見さんといっしょに弾くのは、オケをバックに歌うのと同じ感覚だと思う」
とおっしゃっていました。

佐藤さんに言われたのは「音楽は、踊りの風景ではありません。踊りを触発するもの
ですから、どんどんぶつけてください」ということでした。はい、最初は「歌は風景。
添え物です〜」くらいに思っておりました。しっかり見抜かれてましたね。

しかし、佐藤さんにそういわれ、大儀見さんのダンサーたちとのアンサンブルを見ても、
鍵田さんたちのようなすばらしいダンサーさんたちを触発するなにか、を私に出すことが
できるだろうか、と思いました。
結局、私にはできないかもしれないけれど、数々の焼失の危機をのりこえ、現代に生きる
私たちに生き生きと語りかける、ヒルデガルトや獅子心王の作品に触発してもらえばいいでは
ないか、と思うことにしました。

今回みなさまにご一緒させていただいて、本当にしあわせでした。

次回のお二人のフラメンコの舞台をぜひ見に行きたい!!と思いました。
みなさんもぜひ、行ってみてください。
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2009.12.11 Friday

モツレクと熊谷

 師走とはよくいったものですね。
マエストロも首席奏者も走る12月です。

さっそく、終了したコンサートのご報告です。
4日のモツレク(モーツアルトのレクイエム)は、淀橋教会という大きなお御堂でした。
リハで聴いてみたときは、歌がほわほわ聞こえていたので、ちょっと心配だったのですが、
本番は大丈夫だった(というウワサ)らしく、よかったです。
個人的には楽しい本番でした
いつものメンバーに加えて、あこがれの鈴木美登里さんとご一緒でしたし、バスには15年以上
いっしょに歌っているくまりんもいましたし。

何度歌ってもモツレクは難しいですね。器楽陣も、毎年「挑戦!」という雰囲気がみなぎって
いるのです。
そしてソプラノ陣は毎年だれかが風邪気味だったりもします。。。
モーツアルトさま、どうしてこんな寒い時期に死んだのですか・・・・ 


モツレクの翌々日は、熊谷で金子さんと「やすらぎの歌」の演奏会でした。
駅を降り立つと、おや? という感じで寒かったです。さすが熊谷。
会場では、係のみなさまがあれこれ準備をすすめてくださっていました。
「妻沼音楽愛好会モア」主催の、クリスマスサロンコンサートにお招きいただいたのでした。
いつもながら、金子さんのリュートはすばらしかったですし、まったく苦労ないアンサンブル
もとても楽しかったですし、またお客様の真摯に音楽に耳を傾けてくださる様子にも、
ほんとうに励まされました。
語りにもいちいちうなずいてくださり・・・ どうもありがとうございました!
ピンクの大きな花束をいただきました。
玄関と居間とに分けて飾ってあります。
帰宅してお花があると、気持ちが和みますね。
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