名倉亜矢子のブログ

・・・歌って教える毎日のこと
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2009.07.18 Saturday

レクチャーコンサート

 暑い夏がやってきました!
私は暑いのはそんなに嫌いではありません。
汗をかいて、シャワーをしてすっきり!するのが好きです。
けれども、冷房が苦手なので、冷房対策に勤しむ日々が始まったなぁ・・・という感じです。

和光大学のレクチャーコンサートは、1週間前に終わりました。
たくさんのお客様がご来場くださいました。ありがとうございました

五月の一日 から始まって、エスタンピーやドゥクツィアを演奏し、
マショー、ランディーニ、ジョスカン、ヘンリー8世などなど。
コンサートも、音楽図像学のレクチャーも、いつもの通りとても楽しかったですが、
最後の質疑応答もとてもおもしろかったです。

「何語で歌っていたのですか?」
「鈴やたいこも入っていますが、楽譜に書いてあるのですか?」
「ルネサンスは古代復興という意味がありますが、音楽もそうなのですか?」
など、核心をついたすばらしい質問をたくさんいただきました。

「みなさんが着ている衣装は、どういうものなのですか?」
と聞かれて、あせってしまいましたが。笑 
一応、ルネサンス期に描かれた、ジプシー女の絵などを参考に、自分たちで
アレンジしてみたのですが。中世の音楽家の絵は写実性に欠けるものが多く、
衣装に関してはあまり参考にならないのです・・・鮮やかな色の布は高価だった
らしいとか、ボタンはまだ発明されていないらしいとか、一応調べてみたのですが、
残念ながら「なんちゃって」の域を出ないのが本当のところです。
絵で見るジャグラーは、ハイヒールらしきものを履いているし、衣装も鮮やかな
黄色だったりするし、掘り下げて調べればこれもまたおもしろいのでしょうね。
ジョングルールは、放浪楽師ですから貧乏だったし、音楽以外にも、曲芸や
占いなんかもやっていたらしいです。近藤さんも、上田さんも、坪田さんも、私も、
放浪芸人の恰好をするのはまったく苦ではないし、むしろ楽しい(笑)の
ですが、中川さんは相当抵抗があったらしく、帽子に鳥の羽をつけたりして、
ちょっと貴族芸人風になっていました。
う〜む、これは前世の身分の違いか!?

せっかく新百合に来たのだから、おいしいでも食べて行きましょう、という
案も出たのですが、メンバーはそれぞれ「なんとなく急いで帰る」理由があり、
終演後はそのまま帰宅。上田さんと私は、駅前のアイスクリームにものすごく
誘惑されたのですが、やっぱり帰ろう、とすごすごと帰りました。


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2009.07.10 Friday

おさらい会

 先週、門下生のみなさまと「おさらい会」をしました。
これまで「発表会」というのは3回くらいやりましたが、それよりもっと簡素で、
出演者は門下生全員ではなく、公開レッスン方式で、聴講も門下限定、というおさらい会
は、今回が初めての試みでした。

私も歌の生徒さんを教え始めて、かれこれ10年以上になります。
10年・・・・ 思えば長くきたものです。ずっと続けてくださっている方もいて、
感謝感謝です。最初は、教えることで自分が勉強になるのが楽しかったのですが、
いつの間にか、教えること自体が楽しくなってきました。
そうして、気づいたら私が学生の頃ついていた先生と同じくらいの年齢になりました。
年齢ばかりで、歌の技術も教える技術も、あの頃の先生の足元にもおよびませんが・・・

先生は、学校の門下生を集めて、週に1度 Studio Class というのを開いていました。
毎週2〜3人がみんなの前で歌い、先生はその場で簡単なレッスンをし、ときには
みんなで感想を言い合いました。
私はそこで、本当に多くを学んだと思います。歌ったときも、聴いたときも。
まだ非常勤だった先生は、Studio Class についてはまるっきりボランティアだったと
思います。

まったく未熟な私ですが、せめてそういう、すばらしい先生からいただいたものを
少しでも返そうと、Studio Class の真似をした「おさらい会」を企画してみたわけです。

今回は、リュートの金子先生にお願いして、通奏低音を弾きつつ、いろいろと助言も
していただきました。私自身、学校を卒業してからは、ご一緒させていただく指揮者や
通低の方々から、いつもたくさん勉強させていただいているので、生徒さんたちにも
体験してほしかったのです。思惑通り、金子先生とのセッションは、生徒さんたちにとって
なににも勝るレッスンとなったようでした。

私もいろんな発見がありました!
金子先生の助言は本当に興味深いものばかりでしたし、公開レッスンは、普段のレッスン
よりも集中力が高まるようで、みなさんの進歩も劇的でした。レッスン室でできるけれど
本番でできないこと、本番だからできること、いろいろあるんだなぁと思いました。

それに、門下同士とはいえ、人前で歌うのは勇気のいることです。それをすすんで
やりたい!と言えるみなさまは、本当に向上心にあふれたすばらしい方たちだなぁと
心から思いました。

反省点も多々ありましたが、またおさらい会を何度か企画しようかなと思いました。
さらに「あの人の歌っていたあの曲を歌いたい」とか「あの人がすてきなので、いっしょに
デュエットしてみたい」とか、ご要望が出るとうれしいなぁ〜〜〜  と
先生の夢は広がるのでした・・・・
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2009.07.08 Wednesday

初金

 「初金」を「はつきん」と読めた方、その意味をご存知の方は、おそらく熱心なカトリックの
信者さんでいらっしゃるのでしょうね。恥ずかしながら、名倉はこのたび初めて「初金」と
いうものを知りました。ラウデージ東京のみなさんといっしょに、田園調布教会の初金ミサの
あと、ミニコンサートに出演させていただきました。

フランシスコ会の教会で、緑豊かな広大な敷地には修道院も併設されているそうです。
私たちが演奏したクララ聖堂は、陽の光が明るくふりそそぐ、愛らしい聖堂でした。

私たちの演奏は、全部イタリア語でしたし(一部ラテン語もありましたが)、音楽自体も
親しみやすいというよりは、指揮者の杉本ゆりさんの指導のもと、マニアックなもので
あったと思います。そういう演奏会をすると、私のこれまでの経験では、お客様は高尚な
楽しみ方をされる方が多いようですが、今回は違いました。みなさん、心から楽しんで聴いて
くださっているのが伝わってきて、演奏する私たちも本当に嬉しかったです。

終演後は教会のみなさまの手料理をいただきました。
教会の人って、どうしてみんなお料理が上手なんだろう・・・・
料理上手でないと、クリスチャンにはなれないのだろうか。
ついでながら、牧師夫人(プロテスタントの話になりますが)というのは、みなさん
ケーキを切り分けるのがとてもお上手です。牧師夫人の素養のひとつなのだと思います。

最後に、大聖堂を見学して帰りました。
とても立派な聖堂です。びっくりしました〜


そうそう、この日の楽器紹介でも、打楽器のひとは「タンバリン」を語尾上げで
発音してらっしゃいました。ぷぷぷ・・・ やっぱりね。

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